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吹奏楽譜 前奏曲 ト短調 作品23-5 作曲:S.ラフマニノフ  編曲:櫛田胅之扶 【2018年10月取扱開始】 [NWC-017]

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作曲:S.ラフマニノフ (Sergei RACHMANINOV)
編曲:櫛田胅之扶 (Tetsunosuke KUSHIDA)
演奏時間:3'40"
グレード:4

楽曲解説
セルゲイ・ラフマニノフの代表的ピアノ作品、「10の前奏曲」作品23の中の一曲です。作品番号の中では、第5番となっていますが、最初に(1901年)作曲されています。構成は、提示部・中間部・再現部の3部から出来ていて、とても解り易いです。主題は、Alla March (行進曲のように)と書かれているように、主題は1つの刻まれたリズムに乗って、提示されます。この歩みは、力強く行方を定め、歩を緩めて、中間部に入ります。テンポを落とした中間部は、ショパンにも通じた、極めてセンティメンタルな抒情性豊かな曲想の歌です。テンポを上げながら、再現部を迎えます。提示部より、一層力強く勇壮に発展して、引き締まった終結を迎えます。

原曲はピアノ曲ですが、この編曲では、ピアノ曲のイメージを取り払って管楽器アンサンブルとして作曲された、と云うオリジナリティ作品と考えています。主題を支える独特のリズムは、ある種ダンス的なリズムです。隊列を組んで勇壮に進むことではなく、颯爽とした踊りの姿を作ることが大切です。中間部は、曲想の流れに充分に乗った、テンポの小刻みな揺れが期待されます。この中間部でのクライマックスの構築が、この小品の頂点とも成ります。再現部のテンポは、提示部より少し前進し、勇壮なダンスの 終わりを見届けることになります。原曲は、ピアニッシモで消えて行きますが、この編曲では、管楽器のアンサンブルを強調する意味で、力強く終わっています。


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