D.ウィルソンのファンファーレ「ショートカット・ホーム」をオープナーに据え、独特の音楽表現が注目を集めているT.マーとF.ティケリの新曲、そして近年日本でも急速に人気が高まっているD.ギリングハムの話題の新作を3曲ラインナップ。さらに、最近の米国作品の傾向とも言える合唱曲の吹奏楽版を2曲、E.ウィッテカー「スリープ」とM.ロゥリードソン「おお、大いなる神秘」は、これからの吹奏楽界の重要なレパートリーとなること間違いないでしょう。そして目玉は、新進気鋭の作曲家T.メナードの吹奏楽処女作「ジョーズ・ラスト・ミックス」。テクノやミニマムなどの現代音楽手法をも用いて書かれたこの曲は、全く新しい吹奏楽レパートリーを感じさせる作品です。
今後重要なレパートリーとなりうるこれらの秀作を、中山氏の志に賛同するプレイヤーがレコーディングのために集まり、より高い質の吹奏楽CD作品を目指しました。作曲者と親交の厚い中山氏ならではの、作品に対する深く鋭い洞察。その意を酌んで見事に演じるバンド。その呼応の高まりが熱いセッションとなって渾身の一枚が完成しました。
1、ショートカット・ホーム (ダナ・ウィルソン)
2、誇り高く永遠に (ディヴィッド・ギリングハム)
3、ノーブル・エレメント (ティモシー・マー)
4、スリープ〜永眠 (エリック・ウィテカー)
5、ジョーズ・ラスト・ミックス (タナー・メナード)
6、オー・マグナム・ミステリウム (モートン・ロゥリードソン/arr. ロバート・レイノルズ)
7、エアロ・ダイナミクス〜飛行機誕生百周年を祝して (ディヴィッド・ギリングハム)
8、シェナンドーァ (フランク・ティケリ)
9、カウンシル・オーク〜セミノール部族を讃えて (ディヴィッド・ギリングハム)
指揮:中山鉄也
ヘリオトロープ・ウィンド・シンフォニー