40分を超える大曲バーンズの交響曲第3番は、吹奏楽史に残る名作。曲数は4曲と少ないが、中身が濃い保存性の高い一枚。吹奏楽の魅力をアピールした鑑賞価値の高いディスクに仕上がっている。
お勧めは、やはりバーンズの交響曲。作曲中実子を亡くしたバーンズの悲しみ(第3楽章)と新しい命を授かった喜び(第4楽章)が、市音ならではの熱い演奏が繰り広げられている。また、13の表現力豊かな演奏も一聴の価値あるプロならではの演奏。
1. 交響曲第3番 作品89/J.バーンズ
第1楽章レント-アレグロ・リトミーコ 14:44
2. 第2楽章 スケルツォ 5:23
3. 第3楽章 メスト”ナタリーのために” 13:35
4. 第4楽章 フィナーレ/アレグロ・ジョコーソ 6:56
5. 小組曲/C.ドビュッシー(木村吉宏)
I.小舟で 3:57
6. II.行列 3:13
7. III.メヌエット 3:09
8. IV.バレエ 3:05
9. 映画音楽「ハムレット」から/W.ウォルトン(木村吉宏)
V.ファンファーレ 1:04
10. VI.クエスチョン 2:29
11. VII.マウストラップ(役者たち、廷臣の入場) 1:32
12. VIII.フィナーレ(葬送行進曲) 3:21
13. 歌劇「わが友フリッツ」から 間奏曲/P.マスカーニ(木村吉宏) 4:40
指揮/木村吉宏 演奏/大阪市音楽団