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●作品名:梁塵秘抄〜熊野古道の幻想
●作曲:福島弘和
●演奏・収録時間:7分30秒
●グレード:4+
●装丁/仕様:A4
●出版/発売:2007年2月
●収録:ニュー・コンサート・ピース2007:フィルハーモニック ウインズ大阪(BELL-0701)
和歌山県立田辺中・高等学校吹奏楽部により委嘱、2006年8月5日和歌山県吹奏楽コンクールにおいて同校 和田可充教諭によりコンクール版、8月11日同校定期演奏会においてフィルハーモニック・ウインズ 大阪 ゼネラルマネージャーの眞砂浩和氏により全曲版を初演。
作曲の題材を探しに顧問の和田教諭に田辺市内を案内していただいた中で「熊野」の言葉が印象に残り、「熊野」を調べているうちに「梁塵秘抄」にたどりつきました。梁塵秘抄は後白河法皇が当時の流行歌謡詞を集め編集したもので、仏神、遊女、庶民の様々な歌などがあり、日常生活の心情を歌ったり、洒脱した表現なものまで伺えました。この曲では2箇所のテンポの速い部分がそれを現しています。副題の「熊野古道の幻想」は曲全体の世界観を現しています。梁塵秘抄の中でも歌われている熊野は、古来、死者の魂の行く所「黄泉の国」として崇められ、人々は死者の極楽往生や魂の再生「黄泉がえり」を祈りながら険しい道を歩いたそうです。
この曲の中間部のゆっくりした所で、同じパターンのコード進行が循環し、その上の旋律が展開していく所は、輪廻転生を表せれば良いなと思い書きました。冒頭や主題の所は霧に包まれた山深い情景や、そこを行き交う人々の心情を表現しています。
演奏するにあたり、特にゆっくりとした部分では、曲想に合わせテンポを揺らしてください。また和太鼓が入っていますが、響き方が独特ですので、配置する場所や全体のバランスを配慮していただければと思います。(福島弘和)