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ベルリオーズ=R.シュトラウス「管弦楽法」(1905)、W.ピストン「管弦楽法」(1955)など、弊社だけでも別の2冊の定評ある管弦楽法を刊行していますが、原書でそれらの内容を咀嚼した上で、楽器の音色、技法、使用上の留意点にとどまらず、音響効果、聴覚に与える影響、心理的効果まで、およそ作曲者・編曲者がわきまえなければならないすべての点に具体的な回答を用意しています。また1968年時点での内容が盛り込まれているため、現代の楽器、民族楽器、打楽器についても述べられており、現時点で世界で最も使いやすい、現代の楽器まで網羅した管絃楽法となっています。
譜例・図版1005点、索引項目約5000項目の圧倒的な資料を収載しています。全楽器の音域の譜例、移調楽器の記譜と実際の音の譜例はすべて掲載されています。曲の譜例は古典から現代まで含まれていますが、色彩感があるマーラー、ドビュッシー、ラヴェル、ファリャ、ストラヴィンスキーなどの引用が多く見られます。索引項目は旧版上下の項目を必須とし、若干追加をいたしました。
【目次】
第一編 管絃楽法概論
第一章 汎論
管絃楽法/管絃楽の性能/聴覚とその錯覚
第二章 組織と編成
組織/編成/総譜と配置
第二編 楽器各論
第一章 絃楽器群
絃楽器の発音原理/絃楽器各論
第二章 木管楽器群
木管楽器の発音原理/木管楽器各論
第三章 金管楽器群
金管楽器の発音原理/金管楽器各論
第四章 打楽器群
打楽器の発音原理/ 打楽器各論
第五章 編入楽器
<絃を発音体とする楽器>
<簧を発音体とする楽器>
<電気楽器>
<人声>
第三編 管絃楽の共同効果
第一章 器楽観の歴史
第二章 管絃楽法を支配する基礎的な音現象と聴覚機能
I 音の高さに随伴する現象
II 音の強さに随伴する現象
III 音色に随伴する現象
IV 楽器各族の音色特性
1. 木管楽器の音色特性
2. 金管楽器の音色特性
3. 絃楽器の音色特性
4. 打楽器の音色特性
5. 編入楽器の音色特性
V 音の諸要素に関連する現象
音の太さ/音の量感/量感に基づく音色の融和と分離/聴覚の選択作用/音の方向定位と聴空間(管絃楽の配置)/聴覚の疲労と倦厭感