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演奏時間 ６：４０
スローバラードから8,16ビートのロックへ。
歌劇「カルメン」の作曲家として有名なフランスのジョルジュ・ビセー（1838〜1875）は、
1872年にドーテが作った戯曲「アルルの女」の劇中音楽を作曲し、
その中から4曲を選んで組曲を作ったが、彼の死後、
友人のギローがさらに4曲を選んで第二組曲を作った。
この「第二組曲」はギローが劇音楽の断片をつなぎあわせたり、
他の歌劇から転用したりして組曲にしたものであるが、
ギローの卓越した管弦楽法により、ビゼーが編んだ「第一組曲」より素晴らしいものになった。
この曲はその終曲で、ルイ14世時代に演奏されていた「3人の王の行進曲」と
劇の第三幕で村人が踊るプロヴァンス地方の民族舞曲をつないで作曲されたものである。
特にこの「ファランドール」は、ギローの優れた管弦楽法によってもたらされたもので、
ビゼーは単に素材を提供したにすぎない。
