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・内容:スコア・パート譜一式
・演奏時間:約7分45秒
・発売日:2013年3月9日
編成
Flute 1,2(Piccolo)
Oboe
Fagotto
B♭ Clarinet 1,2,3
B♭ Bass Clarinet
B♭ Soprano Saxophone
E♭ Alto Saxophone
B♭ Tenor Saxophone
E♭ Baritone Saxophone
B♭ Trumpet 1,2
F Horn 1,2
Trombone 1,2
Euphonium
Tuba
String Bass
Piano
Timpani
Percussion 1(Snare Drum / Suspended Cymbal / Whip)
Percussion 2(Vibraphone / Xylophone / Bass drum / Tam tam)
解説
書き慣れない小編成で音楽が痩せてしまわぬよう、線で形作っていこう、というのがこの曲の出発点です。それぞれの楽器が旋律として重なっていくことで、音の厚み以上の発言力を持たせられるのでは、と期待して。そこから構想も線的なもの、変化はありつつも一貫した流れであるものへと傾いてゆき、たどりついたのは、植物の蔓が陽のあたるほうへ少しづつ伸びてゆく、伸びていって最後に光に届く、そんなイメージです。「パンドラの箱」の中に最後に残った希望のように。
「スピラ・スペラ」はラテン語で「息をなさい、希望をもちなさい」という意味です。オネゲルの『火刑台のジャンヌ・ダルク』というオラトリオの中で、ジャンヌが聞いた天の声としてとても美しく歌われています。その歌声とこの曲は似ても似つかぬものですが、「希望」の前にまず「生きぬく」というところは、結構この曲想に似つかわしいように思っています。
(長生 淳)