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合奏の花第3弾は「リズムの練習」。主題のリズムが変化し、展開していきます。
メロディーが“成長”していくように演奏者も“成長”していくことを願って作曲。
モチーフが展開していく様子をバンド全体で学ぶことで、一人一人のアナリーゼする力もついていきます。
演奏時間:4分00秒(約)
グレード:3
作曲:後藤洋
♪楽曲解説♪
演奏技術と音楽表現の基本を、楽曲の演奏を通して楽しく学ぶことができる『合奏の花』シリーズの第3作であるこの《ソング・オブ・グローイング》のテーマは、リズムです。
「成長の歌」を意味するタイトルが示唆しているように、この曲では4分音符で作られていた旋律が、8分音符、付点音符、シンコペーション、3連符、16分音符、とその基になるリズムを変えて発展していきます。テンポは変わらず、基本的なリズムはメトロノーム役の小太鼓が提示し、ピアニッシモからフォルティッシモまで、次第に音量を増していく、というアイディアは、ラヴェルの《ボレロ》に近いものです。
多くのバンドでは、合奏の基礎練習や個人練習の中に「リズムの練習」を取り入れていますが、そのほとんどは機械的な「刻み」の練習です。しかしリズムは「生き物」であり、ただ正確に刻めばよい、というものではありません。生きたリズムを旋律の表現を通して感じ、楽しみ、身に付けてほしい、という思いが、この曲の発想の源となりました。実際の音楽作品にはよく出てくるのにもかかわらずちゃんと練習する機会の少ない、休符やタイを伴ったリズムや、アーティキュレーションが変化するリズム、また異なるグループ間のリズムの応答なども、ここには含まれています。また、『合奏の花』シリーズを体系的に学び、楽しんでいただこうという考えから、『合奏の花』の第1作《ステップ・バイ・ステップ》と同様に旋律的な動きはほとんど順次進行で構成し、第2作《スムーズ・アンド・クリスピー》で学んだレガートの奏法を応用できるよう、スラーをさまざまなパターンで用いました。
『合奏の花』の他の作品と同様に、この曲も「練習」のためだけに作られたのではありません。何よりもまず旋律の成長を楽しんで演奏していただき、聴いていただくことを期待しています。
後藤洋
楽器編成
Flute
Oboe
Bassoon
Clarinet in Eb
1st Clarinet in Bb
2nd Clarinet in Bb
Bass Clarinet in Bb
Alto Saxophone in Eb
Tenor Saxophone in Bb
Baritone Saxophone in Eb
1st Trumpet in Bb
2nd Trumpet in Bb
Horn in F
1st Trombone
2nd Trombone
Euphonium
Tuba
String Bass
Timpani
Snare Drum
Bass Drum
Crash Cymbals
Suspended Cymbal
Glockenspiel