オリジナル楽器編成による完全版川越奏和のデビューアルバムは、名曲「ディオニソスの祭り」をはじめ日本の吹奏楽シーンをリードする作曲家の作品を取り上げた意欲作です。レコーディングには奏和と関わりの深い作曲家が集結。作曲者の奏和に寄せる愛着が演奏に大きく反映し、深い共感にみちた音楽が完成しました。クレストンのサクソフォン協奏曲では、シエナウィンドオーケストラの新井靖志がニュアンス豊かなソロを聴かせてくれます。タイトル曲の「ディオニソスの祭り」は誰もが認める傑作ですが、サクソルン属などの特殊楽器を多用するのと、奏者一人一人にソリスト級の技術と表現力が要求されることから、演奏には困難を極める難曲です。このディスクでは楽譜に準じた楽器編成で録音。規模こそ及ばなかったものの、全ての楽器をみたした録音は国内初です。指揮者は近年目まぐるしい活躍を見せる佐藤正人。その情感豊かな表現と卓ぬきした指導力は、奏和の魅力を十二分に聴かせてくれます。
鈴木英史
祝典のためのコラール(改訂版)
小長谷宗一
ウインドアンサンブルのための音楽
"子供の街"
Ⅰマーチ
Ⅱ遊びに
Ⅲせみとり
Ⅳ追いかけっこ
Ⅴけんか
Ⅵちょっぴり淋しい気分
Ⅶ夕暮れの道を
Ⅷマーチ
天野正道
贖罪
飯島俊成
奏楽Ⅱ 春の朝に
ポール・クレストン
サクソフォン協奏曲Op.26b
第1楽章 エネルギッシュに
第2楽章 瞑想的に
第3楽章 リズミックに
フローラン・シュミット
ディオニソスの祭り
サクソフォン(12〜14):新井靖志
指揮:佐藤正人
川越奏和奏友会吹奏楽団