吹奏楽譜 アストロラーブ製作所 作曲/伊左治直 【2015年5月取扱開始】 [HCB-162]

吹奏楽譜 アストロラーブ製作所 作曲/伊左治直 【2015年5月取扱開始】 [HCB-162]

販売価格: 13,000円(税別)

(税込: 14,300円)

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・内容:スコア・パート譜一式
・演奏時間:約7分
・発売日:2015年5月15日

『私は先年のアラビア旅行のおり、ある旧市街に迷い込んでしまったのですが、そこで恐ろしく古めかしい建造物に行き当たりました。中から漏れ聞こえる周期性のある機械音に引き寄せられて入ってみると、そこは今なおアストロラーブを製造販売する工場(こうば)だったのです。しかしその職人たちは皆、まるで人形のように小柄で、動きはぎこちなく、怪しげな呪文を唱え、なにかが不自然です。そして客に合わせて、マーテルに特殊なティンパンやリート、ルールをセットしたアストロラーブを、奇妙な予言を告げて売り渡していたのです。』
アストロラーブは、中世イスラム圏で使われた星や太陽の位置を調べる道具です。航海だけでなく占星術にとっても重要な「計算機」でした。外見だけで言うと、アンティークの懐中時計を大きくしたようなイメージです。この曲の前半では、金管奏者によって上記の体験記が語られます。しかしそれはマウスピース越しの語りで、日本語にも関わらず明瞭に聴き取ることはできません。異国の言語のように、あるいは呪文のように、そして、あの職人たちの予言のようにして耳に届いてくるのです。
たとえば「いろは歌」や「古事記」「万葉集」なども原文をヘブライ語として読む(解釈する)と別の意味が現れるとの説があります。もしかしたら、この体験記もマウスピース越しに語られる時、知らぬうちに別の意味に転化されているのかも知れません。いや、そもそも、この体験記は実際にあったことなのでしょうか。金管奏者たちは、この体験記を語るふりをして、実のところは聴き手のみなさんへ対する謎めいた予言を告げているのかもしれないのです。
(伊左治直)

編成

Piccolo
Flute 1,2
Oboe
Bassoon

Eb Clarinet
Bb Clarinet 1,2,3
Bb Bass Clarinet

Bb Soprano Saxophone
Eb Alto Saxophone 1,2
Bb Tenor Saxophone
Eb Baritone Saxophone

Bb Trumpet 1,2,3
F Horn 1,2
Trombone 1,2,3
Euphonium 1,2
Tuba 1,2

String Bass

Percussion 1(Bass Drum / Agogo / Wind Chime)
Percussion 2(Suspended Cymbal / Marimba / Castanet)
Percussion 3(3 Timpani)
Percussion 4(Xylopohne / Tubular Bells / Metal Ratchet)
Percussion 5(Guiro / 5 Temple Blocks / Antique Cymbal)

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